小石原焼と高取焼

福岡県東峰村

「用の美」を確立した小石原焼。

遠州七窯の風格を今に伝え、「綺麗さび」と表現される高取焼。

 

小石原焼とは

小石原焼とは、福岡県朝倉郡東峰村の小石原地区で作られている陶器です。その中でも小石原地区は、標高000m級の山々に囲まれた自然豊かな土地に位置します。陶器作りに適した土と登り窯の燃料となる木々に恵まれ、約350年に渡り焼き物が作られ続けてきました。

伝統技術で器に施される、鉋で表面を削ってつける「飛び鉋(とびかんな)」や、刷毛を当ててつける「刷毛目(はけめ)」などが、小石原焼の特徴です。

高取焼とは

福岡県朝倉郡東峰村で継承されている陶器で、約400年ほどの長い歴史を持つ県下有数の古窯です。茶陶器を中心に作られており、特に茶入れは有名です。高取焼は、陶器でありながら磁気のように薄くて軽く、精密な作業工程や、きめ細かく繊細な生地が持ち味。

そして、細かく精製した土と「藁灰」「木灰」「長石」「錆び(酸化鉄)」で調合された優美な色味の釉薬が何よりも大きな特徴です。